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――前作『この日のチャイムを忘れない』から4年半ぶりのアルバム、『革命の丘』が完成いたしました。おめでとうございます。

高柳　長かった！ようであっという間だったような……、いやぁ歳は重ねたくないものです（苦笑）。この4年半は、色々とあったなぁとは思うんですけど、SKE48としてはあまり大きな出来事はなかったような気がします。確かにたくさんのメンバーが卒業したのは大きいですけど、SKE48として何かを成し遂げてきたか？と、考えると……。だから『革命の丘』というタイトルをつけた作品を通じて、いろんな方々にいい意味でのインパクトを残していかなくちゃいけないなと思います。ここからなんですよ。8年の間に起こった色々な出来事を糧に、もう一度初心に帰ることが大切。その第一歩が『革命の丘』なんです。

――まさに『ゼロ・ベース』で始めると！

高柳　そうなんですよ、我ながら上手いことを言った……のか（笑）。『ゼロ・ベース』は１～4期、とAKB48からの移籍メンバーで歌っている、いわゆる古参メンバーだけの曲なんです。実はこのことが重要で。新しく加入してきた子たちが歌うなら「ゼロから始める」と歌ってもすぐに順応できると思うんですけど、私たちが歌うと言うことは積み上げてきた8年間を一度ゼロにして、そこから始めると歌うことはものすごい勇気がいると思うんです。若手メンバーが歌うこと、古株……ていう言い方はアレですけど（笑）、昔からいるメンバーが歌うことで、きっと意味合いが変わってくると思うので。この曲は大切な曲になりました。

――この流れで、この質問はなんなんだ!?と思われるでしょうが（苦笑）、高柳さんにとってこの4年半で印象深かった出来事とは何でしょう？

高柳　いやぁ～、これまた大変ですね（笑）。2014年2月から2015年5月まで続いた、NMB48との兼任でしょうか。私はこの経験を通じて、一度初心に帰れたので。このことはすごく大きな出来事でした。

――なるほど。個人的には2015年の総選挙での選抜入りかなと予想していたのですが…。

高柳　確かに選抜入りも大きいんですけど、その総選挙で踏ん張れたのもNMB48の兼任があったからこそなんですよ。私はSKE48の2期生として活動をスタートして、オリジナルの楽曲もほぼ入っている状態で、たくさんの後輩にも囲まれた先輩としての立場でした。それがNMB48という別のグループに行くことで、そこから新たな人間関係の構築の必要や、振り入れなど、全くの初心者としてスタートを切らなければいけない。コンサートに出ても、名前を知っているけれど観たことはないという方が多いわけです。そういう中にいて、観てもらう！ということをすごく意識することを取り戻すキッカケになりました。私個人としてはこれが大きいです。SKE48としては……『革命の丘』が大きな出来事になればいいなと思います（笑）。

――最高の一言です！　このアルバムに収録された曲の中で、思い入れの深い曲は？

高柳　いやぁ～、これだけあると、あまりにも全て濃すぎて全てに思い入れがあるんですよね（笑）。この中なら『兆し』『クロス』です。私はこの曲に大分救われたものがあります。でも、この曲が公演曲ベスト８の投票で中に入るとは思ってなかったんですよ。『ラムネの飲み方』公演のオリジナルメンバーはもう4人だけですからねぇ。それこそ、今までやってきた公演の楽曲だったら何にでも良かったので、私のファンの方は音源化されていない曲……『夜風の仕業』とか『ハートの独占権』に投票される方が多くて。正直、票が割れて何も入らないと思ったんです（笑）。こうして、私が携わった2曲が入るとは思ってませんでしたよ。『兆し』は『ラムネ～』の冒頭を飾る楽曲ですから、思い入れの深い方がいらっしゃるのはわかっていたんです。でも『クロス』はビックリ。今日の握手会で、私推しじゃない方が「『クロス』が一番大好きだから、1票入れたよ」と仰る方が来て。純粋に楽曲が好きで投票してくださる方がいらっしゃるって素晴らしいことです。曲自体が認められたわけですから。

――では、このアルバムに収録された新曲の中で、思い入れが深い曲は？